英検3級学習法

概要

  1. 基本的な文法を理解し、日常生活の中で言いたいことを最低限伝えることができるレベル
  2. 高校入試への準備としても効果的
  3. 一次試験(筆記50分・リスニング約25分)/ライティングは記述式、それ以外はマークシート
  4. 二次試験(面接形式のスピーキングテスト・約5分)
 一次試験二次試験
第1回6月7月
第2回10月11月
第3回1月2月

時間配分

自己分析

回答用紙を見ながら採点し、英作文以外の点数を出し、現在の自分のレベルと、試験の難易度を把握します。

問題形式詳細設問数目安
1短文の語句
空所補充
短文または会話文の空所に、文脈に合う適切な語句を補う。1510分
2会話文の文
空所補充
会話文の空所に適切な文や語句を補う。55分
3長文の内容一致選択パッセージ(長文)の内容に関する質問に答える。1020分
4英作文質問に対する回答を英文で書く。115分

文法基礎

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3級のターゲットとなっている文法内容を学習しましょう。「ルールの理解」が出来たら、そのルールを使った定型文・応用文を何度も音読&書取りしましょう。

ルールを完璧に理解できなくても、まずは定型文・応用文を完全に覚える勢いで、「パターンを覚える」感覚を身に付けましょう。

また、3級からは英作文(ライティング)がありますので、正しい定型文の書取り練習は一石二鳥です。「英作文で、この文章、使ってみようかな」と思いながら、「実際に使う」事を念頭において学習しましょう。

また、英検3級文法は、高校入試対策としても非常に有益ですので、ある程度の時間をかけて学習しましょう。


必須単語・熟語

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過去5年分の英検過去問題を徹底分析し、よく出題される語が「でる順」に掲載されているので、安心です。

また、音声ダウンロード・アプリ対応なので、スマホやパソコンで簡単に音声が聞ける! 語彙数を増やしながら、リスニング対策も出来るので、必ず活用しましょう。


長文読解

回答目安:20分

問題長文の種類語数の目安設問数
A掲示100語程度2
B手紙文またはEメール260語程度3
C説明文260語程度5

長文読解が苦手な人は、「解き方のコツ」を優先的に学習し、「長文の精読トレーニング・速読トレーニング」が出来ていないケースが多いようです。

「精読トレーニング」は、【隅から隅まで時間をかけて読み、音読し、再度黙読する】の流れを7回程繰返し、その都度、黙読の速度にかかった時間を測るトレーニングです。

1回目・2回目は「知らない単語や文法」を調べるのに非常に時間がかかりますが、黙読7回目になる頃には、「意味を追いながら読める」状態になっています。

この精読・速読トレーニングは、初学者には非常に時間がかかってしんどいのですが、驚くほどの効果をもたらします。

「一度読み・全理解・問題文にたどり着いたら長文に戻らず一気に解く」力が付くようになります。このトレーニングを3級から始めていると、高校入試でも活用できるだけでなく、準1級・1級のステージでも「人より早く正確に長文問題が解ける」ようになります。(筆者:英検1級&国連英検特A級に合格)

一気に解いた後は、見直し時間で本文と問題を読み返し「回答の根拠」となる箇所に下線を引いて、回答が正しいかどうか再確認する作業を行います。


英作文(ライティング)

回答目安:15分

ライティング対策は、やればやるほど得点源になりますので、3級から少し時間をかけて取り組みましょう。


リスニング

過去問6回分のリスニング問題を解き、「難易度とテスト形式」に慣れましょう。

問題番号問題形式詳細設問数放送回数
第1部会話の応答文選択イラストを見ながら会話を聞き、会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。101回
第2部会話の内容一致選択会話の内容に関する質問に答える。102回
第3部文の内容一致選択短いパッセージの内容に関する質問に答える。102回

英検公式HPから、リスニングスクリプト(台本)もダウンロードできますので、スクリプトの音読・リスニング音源のシャドウイング練習なども行い、よりリスニングの精度を高めましょう。

同じ問題を何度も聞いて、覚えてしまうくらい聞きこむのも効果的です。

リスニングでなかなか点数が取れない人は、「過去問対策」のみで終わっている場合が多いようです。

どんなコンテンツであれ、まずは「毎日15分英語を聞く」時間を確保しましょう。「勉強」というより、「今日はどんな英語を聞こうかな」とわくわくしながらYouTube検索してみてください。「ESL」などのキーワードで検索すると膨大な動画が見つかり、毎日楽しく学べますよ。


スピーキング(二次試験・面接)

5分程度

問題番号問題形式詳細
 音読30語程度のパッセージを読む。
No. 1パッセージについての質問音読したパッセージの内容についての質問に答える。
No. 2, 3イラストについての質問イラスト中の人物の行動を描写する。
No. 4, 5受験者自身の意見などを問う質問日常生活の身近な事柄についての質問に答える。
(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)

スピーキング対策は、やはり「対人」で行うのがベストですが、さすがに毎日レッスンを受講するのはキツイと思いますので、レッスンが受けれない日は、「スマホに録音」して自分の英語を聞くトレーニングをしましょう。

スピーキングで出題される質問に対する自分の答えを録音して聞く事で、自分の話すスピードや発音チェックできて、上達も早くなりますよ。

スピーキング初学者は、文法や正しい文型にこだわらず、「何が言いたいか」を単語ベースでもいいので英語で返す練習をしましょう。

慣れてきたら徐々に形を整えていく、ぐらいの感覚でどんどんと英語で発話するのを楽しみましょう。

忙しくて出来ない

上記お伝えした内容は、理想的な学習法ですが、部活や他の習い事で、どうしても時間が確保できない、「すきま時間さえ見つからない」という場合は、「ながら学習術」を身に付けましょう。

通学しながら、リビングでテレビを見ながら(笑)、歯みがきしながら、風呂に入りながら、など、マルチタスクの方が吸収が早い人もいますので、是非実践してみて下さい。

運動不足の著者は、ストレッチやウォーキング、家事しながら勉強していました。当時は腹筋が割れていました(笑)。今はすっかりビール腹になってしまったので、再度何かを学習しながら体を鍛えたいと思っています。