概要
- 基本的な文法を理解し、日常生活の中で言いたいことを最低限伝えることができるレベル
- 高校入試への準備としても効果的
- 一次試験(筆記50分・リスニング約25分)/ライティングは記述式、それ以外はマークシート
- 二次試験(面接形式のスピーキングテスト・約5分)
一次試験 | 二次試験 | |
第1回 | 6月 | 7月 |
第2回 | 10月 | 11月 |
第3回 | 1月 | 2月 |
時間配分
自己分析
まずは英検公式HPから最新の3級過去問をダウンロードして、以下の時間配分で回答してみましょう。
回答用紙を見ながら採点し、英作文以外の点数を出し、現在の自分のレベルと、試験の難易度を把握します。
問題形式 | 詳細 | 設問数 | 目安 | |
1 | 短文の語句 空所補充 | 短文または会話文の空所に、文脈に合う適切な語句を補う。 | 15 | 10分 |
2 | 会話文の文 空所補充 | 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 | 5 | 5分 |
3 | 長文の内容一致選択 | パッセージ(長文)の内容に関する質問に答える。 | 10 | 20分 |
4 | 英作文 | 質問に対する回答を英文で書く。 | 1 | 15分 |
文法基礎
英検3級総合対策教本 改訂増補版 (英検総合対策教本) [ 旺文社 ] 価格:1540円(税込、送料無料) (2023/2/5時点)楽天で購入 |
3級のターゲットとなっている文法内容を学習しましょう。「ルールの理解」が出来たら、そのルールを使った定型文・応用文を何度も音読&書取りしましょう。
ルールを完璧に理解できなくても、まずは定型文・応用文を完全に覚える勢いで、「パターンを覚える」感覚を身に付けましょう。
また、3級からは英作文(ライティング)がありますので、正しい定型文の書取り練習は一石二鳥です。「英作文で、この文章、使ってみようかな」と思いながら、「実際に使う」事を念頭において学習しましょう。
また、英検3級文法は、高校入試対策としても非常に有益ですので、ある程度の時間をかけて学習しましょう。
必須単語・熟語
英検3級 でる順パス単 [ 旺文社 ] 価格:1265円(税込、送料無料) (2023/2/5時点)楽天で購入 |
過去5年分の英検過去問題を徹底分析し、よく出題される語が「でる順」に掲載されているので、安心です。
また、音声ダウンロード・アプリ対応なので、スマホやパソコンで簡単に音声が聞ける! 語彙数を増やしながら、リスニング対策も出来るので、必ず活用しましょう。
長文読解
回答目安:20分
問題 | 長文の種類 | 語数の目安 | 設問数 |
A | 掲示 | 100語程度 | 2 |
B | 手紙文またはEメール | 260語程度 | 3 |
C | 説明文 | 260語程度 | 5 |
長文読解が苦手な人は、「解き方のコツ」を優先的に学習し、「長文の精読トレーニング・速読トレーニング」が出来ていないケースが多いようです。
「精読トレーニング」は、【隅から隅まで時間をかけて読み、音読し、再度黙読する】の流れを7回程繰返し、その都度、黙読の速度にかかった時間を測るトレーニングです。
1回目・2回目は「知らない単語や文法」を調べるのに非常に時間がかかりますが、黙読7回目になる頃には、「意味を追いながら読める」状態になっています。
この精読・速読トレーニングは、初学者には非常に時間がかかってしんどいのですが、驚くほどの効果をもたらします。
「一度読み・全理解・問題文にたどり着いたら長文に戻らず一気に解く」力が付くようになります。このトレーニングを3級から始めていると、高校入試でも活用できるだけでなく、準1級・1級のステージでも「人より早く正確に長文問題が解ける」ようになります。(筆者:英検1級&国連英検特A級に合格)
一気に解いた後は、見直し時間で本文と問題を読み返し「回答の根拠」となる箇所に下線を引いて、回答が正しいかどうか再確認する作業を行います。
「英検3級受験日間近で、そんな時間がない、とりあえずコツだけ教えて欲しい」という場合はこちらの記事がおススメです。
英作文(ライティング)
回答目安:15分
「英検3級ライティング対策」ブログ記事をご参照下さい。
ライティング対策は、やればやるほど得点源になりますので、3級から少し時間をかけて取り組みましょう。
リスニング
過去問6回分のリスニング問題を解き、「難易度とテスト形式」に慣れましょう。
問題番号 | 問題形式 | 詳細 | 設問数 | 放送回数 |
第1部 | 会話の応答文選択 | イラストを見ながら会話を聞き、会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 | 10 | 1回 |
第2部 | 会話の内容一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。 | 10 | 2回 |
第3部 | 文の内容一致選択 | 短いパッセージの内容に関する質問に答える。 | 10 | 2回 |
英検公式HPから、リスニングスクリプト(台本)もダウンロードできますので、スクリプトの音読・リスニング音源のシャドウイング練習なども行い、よりリスニングの精度を高めましょう。
同じ問題を何度も聞いて、覚えてしまうくらい聞きこむのも効果的です。
リスニングでなかなか点数が取れない人は、「過去問対策」のみで終わっている場合が多いようです。
3級からは、「英語で楽しむ力」を身に付ける事で、総合力がぐっと伸びますので、「4級学習法」でも紹介しているYouTube動画なども活用しながら、様々な人種・発音・スピードのナチュラル・スピードの英語に触れる機会を作りましょう。
どんなコンテンツであれ、まずは「毎日15分英語を聞く」時間を確保しましょう。「勉強」というより、「今日はどんな英語を聞こうかな」とわくわくしながらYouTube検索してみてください。「ESL」などのキーワードで検索すると膨大な動画が見つかり、毎日楽しく学べますよ。
スピーキング(二次試験・面接)
5分程度
問題番号 | 問題形式 | 詳細 |
音読 | 30語程度のパッセージを読む。 | |
No. 1 | パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 |
No. 2, 3 | イラストについての質問 | イラスト中の人物の行動を描写する。 |
No. 4, 5 | 受験者自身の意見などを問う質問 | 日常生活の身近な事柄についての質問に答える。 (カードのトピックに直接関連しない内容も含む) |
スピーキング対策は、やはり「対人」で行うのがベストですが、さすがに毎日レッスンを受講するのはキツイと思いますので、レッスンが受けれない日は、「スマホに録音」して自分の英語を聞くトレーニングをしましょう。
スピーキングで出題される質問に対する自分の答えを録音して聞く事で、自分の話すスピードや発音チェックできて、上達も早くなりますよ。
スピーキング初学者は、文法や正しい文型にこだわらず、「何が言いたいか」を単語ベースでもいいので英語で返す練習をしましょう。
慣れてきたら徐々に形を整えていく、ぐらいの感覚でどんどんと英語で発話するのを楽しみましょう。
忙しくて出来ない
上記お伝えした内容は、理想的な学習法ですが、部活や他の習い事で、どうしても時間が確保できない、「すきま時間さえ見つからない」という場合は、「ながら学習術」を身に付けましょう。
通学しながら、リビングでテレビを見ながら(笑)、歯みがきしながら、風呂に入りながら、など、マルチタスクの方が吸収が早い人もいますので、是非実践してみて下さい。
運動不足の著者は、ストレッチやウォーキング、家事しながら勉強していました。当時は腹筋が割れていました(笑)。今はすっかりビール腹になってしまったので、再度何かを学習しながら体を鍛えたいと思っています。